木なりの器
自然界に直線というものは存在しない。そんな話を聞いたことが
あるような気がします。真相のほどは確認していないのですが…。
昨年10月の「工房からの風」に向けてつくり始めた「規格の角
度やライン、寸法を持たない」シリーズ。素材をなるべく無駄な
く使い切るには、色々な意図で縛らないのが一番いい。長くつく
り続けてきた結果、フッと無理なく、音もなく着地できたのがこ
の多少「歪な」シリーズでした。つくり手自身にストレスがない。当初、このシリーズには「キカクガイ(規格外)」という名をつ
けようと思っていました。「縛らない、縛られない」という想い
を込めて。が、嫁さんからは「B級品みたい」という見解が出て
きて、そういわれればそういう風に受け取られなくもないか、と
悩んでいたところ、「工房からの風」の稲垣早苗さんが「木なり
の器」という名前でご紹介してくださり、その名をありがたく頂
戴することと相成りました。改めまして、「木なりの器」達です。

ちなみにこれまでつくり続けてきたpan皿やonigiri皿といった規
格寸法を持つシリーズもつくり続けるつもりです。買い足し、買
い増しできる定番品というのは、やはり自分の中では不可欠な存
在。でも選択肢の一つとしてもう少しだけ自由な、結果的に「一
点もの」という選択肢もあって、一期一会が生まれるのも面白い。

狙った訳でも仕掛けた訳でもなく、色々やった結果、極自然にこ
こに辿り着けたという感覚が、何とも心地良いシリーズなのです。












 
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