居場所
台風の接近を告げるネットニュースを後目に、先週末の早朝、子
ども達が生まれた町で僕たちの木工人生の始まりの場所でもある
飛騨高山に向け出発した。実に6年振りのこと。カンタの記憶は
曖昧に薄れ、ハルコには記憶そのものが無い。生まれた場所を見
せてあげたい。何度も話した飛騨高山に、ようやく連れて行って
あげることができた。折しも「工房めぐり」というイベントの真
っ最中。会いたい人に会いに、訪ねたい場所に遠慮なく行くこと
ができる。一泊二日の限られた時間の中、ましてや台風の進路を
気にしながらのヒヤヒヤ旅だったけれど、会いたい人に会え、訪
ねたい場所にきちんと訪ねられた良い旅でした。町は変わったよ
うでいてそれほど変わってもおらず、子ども達がお宮参りさせて
もらった神社にお参りし、散々通ったスーパーで買い物をすると、
まるでまだここに住んでいるかのような錯覚に陥るから不思議だ。
でも当然のことながら、僕たちの居場所はもうここにはない。言
うなればここは、僕たち家族を乗せた転車台(車両の方向を変え
るための機械)みたいな場所だった。どの路線に向かうかを決め
る、極めて重要な場所。その感覚だけは、当時から痛いほどあっ
た。今僕が走っている路線がベスト(或はベター)なものなのか、
ぼんやりとではあるけれど、確信を抱けるまでに実に6年も掛か
ってしまった。つまりは簡単に立ち戻れない場所だったのも事実。
でもこうして家族揃って、笑いながら飛騨に来れたことが一つの
答えなのかな、とも思う。そして今回の旅でまた次回、飛騨を訪
れる理由が新たに生まれた。これもまた、楽しみでしようがない。
何年後に行けるか分からないけれど、日々の励みになることは間
違いない。友達は少ない方だと自負しているけれど、会って話せ
て勇気づけてくれる人が500キロ先にいる。僕はここで頑張ろ
うと思う。僕たちの居場所は、ここにある。











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