6年前
先週末、娘のハルコが6歳になりました。この家に引越した頃は
まだ2〜3歩しか歩けなかったハルコ。色々なものが整っていな
い、まるで仮住まいのような質素な台所での動画が残っています。
子の成長を振り返ると、月日の早さを感じます。自分のそれとは
まるで異なる時間軸を生きているのでは?と錯覚するくらい、目
を見張るものがあります。どうにかこうにか二人の子供を不自由
なく育てられていることに、感謝です。ハルコが嫁さんのお腹の
中にいた頃のことを思うと、諦めなくて良かったと心から思う。
その頃の僕は木工を始めて5年目。濃くて深い霧の中にいました。
訓練校を出て木工会社に就職し、自分達の手で作業場をつくり機
械を揃えた。弁当を2つカバンに入れて、1つは会社で食べもう
1つは残業後に夜の作業場で食べる。木工とそれに関連するもの
にどっぷりと首まで浸かった生活。マンガのように順調で、とて
も充実した日々に聞こえなくもないのですが、その実、飛騨で迎
える5年目に言いようのない閉塞感を感じていました。本当に木
工で食べてゆけるのか?二人の子どもを育て上げることなんてで
きるのか?これ以上、どう頑張ったら次の段階へ進めるんだ…?
そもそもマニュアルや正解などない世界。2人目の出産を控え、
否応なしに現実的にならざるを得ない状況に、本当に心が折れそ
うになる瞬間が度々ありました。家にいても喋らない、笑わない。
嫁は当時の僕をそう振り返ります。そしてとうとう、後にも先に
もこの時一回きりなのですが、「木工やめよかな」と口にします。
今思えば疲弊し切っていたのだと思う。五里霧中、暗中模索、八
方塞がり。そんな鉛色の日々に、一筋の光が射します。ポストに
届いたのは「灯しびとの集い」の入選通知。初めてのメジャーク
ラフト展への出展が決まり、折れかけていた(ほとんど折れてい
た)心が再び生きを吹き返したのです。これまたマンガのように、
玄関のポストの前でガッツポーズしたのをよく覚えています(笑)。
初めてキチンと自分の仕事を認められた、褒めてもらえた気がし
て、そこから再びグググッと足腰の力が漲ります。続けよう、と。

結果、続けて良かった。10年先も20年先もそう言えるように
まだまだやらなきゃならないことはたくさんあります。時間を掛
ける方が自分には合っている。結果なんて簡単に出すもんじゃな
い。積み重ねのない結果は、きっと脆くて長持ちしない。感覚は
完全に「昭和」ですが、背伸びせず自分のペースで進むだけです。

画像はカンタがハルコのためにつくったネックレス。真鍮の丸い
板に作業場で穴を明け、金づちで叩きました。つくった本人もも
らった本人も大満足なプレゼント(笑)。おめでとう、ハルコ。











徒然・・・ comments(2) trackbacks(0)
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Comment








地震大丈夫ですか?

今回の記事は泣かされたよ。
あの年群馬来てくれたね。
はるちゃんがお腹に宿ってると、
望郷の湯という温泉の駐車場で聞き、春分の日に願いごとするといいと古谷に言われ、その通り、はるちゃんと同じ年のしゅうたが誕生したのでした。
from. 里子 | 2016/10/24 05:32 |
里子ちゃん

ご無沙汰です。コメントありがとう。
移住して一番激しく、長く揺れたけど、家族も古家も大丈夫でした。
皆変わりなく、元気です。

そうか、確かにそうやったね。カンタが先走ってカミングアウト(笑)。
あっという間やね〜。まだまだ先は長いし、ボチボチがんばろうな。
邦ちゃんと柊汰くんにもよろしく!
from. Semi-Aco | 2016/10/24 20:17 |
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