材の話し 2
前回の続きです…。一番期待していたお店の営業さんに先ず電話
を掛けてみる。「実はクルミがあんまり売れないもんで今はもう
置いてないんです。愛知の倉庫に置いてありまして…」マジっす
か!再び。送料の問題と何より実際に見て選べないのは辛い。岡
山県内の材木屋さんに片っ端から電話してみるも、オニグルミを
置いているお店が見つからない。そもそも「材木屋」さんの大半
は建築用の針葉樹を主に扱うお店。広葉樹を扱っていたとしても
割りと需要の高めなブラックウォルナットなんかの輸入材を少し、
といったところ。知り合いにも連絡して広葉樹を扱っているお店
を紹介してもらい、エリアを兵庫まで広げ電話をかけるも思うよ
うな材は見当たらない。さあ困った!ここら辺に来てようやく焦
りだした僕。飛騨の材木屋さんに連絡すれば間違いなくあるのは
分かっているのですが、できることなら近隣のお店で調達したい。腕を組み思案していると、そこに「ちょっと倉庫を確認してみま
す。」とのお返事を頂いた材木屋さんから折り返しの電話が。「
50〜60ミリの板が6枚ほどあります。」オオーッ!渡りに船、地
獄に仏、大海で浮木に会うとはまさにこのこと!早速アポを取り
材を見せてもらいに伺う。元々は製材所だったそうですが、現在
は工務店もされていて一枚板のテーブルも自社工房でつくってお
られるお店。デザイナーもののイスもならんだショールームも併
設されていてお店の方々もとても良い感じ。所謂「材木屋のオヤ
ジ」みたいな風情の方はおられません。妙に新鮮な感覚(笑)!
倉敷木材の皆さん、本当に助かりました。ありがとうございます。
一枚板のテーブル用に製材したのかな?という立派な厚みの材で
切り刻んでしまうのが勿体ない気がしないでもないのですが、背
に腹はかえられません。今月末からの展示に向けたくさんつくら
ねばならないのですから。後は入院中のルーターヘッドの帰りを
待って…。そう、こちらは未だ復活できず。機械屋さんでは手に
負えず、メーカーに送ってもらっている状況。一ヶ月が過たし…。













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材の話し
今のセミアコの主材(主に使っている材料)はオニグルミとブラ
ックウォルナット、ナラ、ホワイトオーク、チェリー…といった
ところ。その中でも押しも押されぬエース級の存在なのがオニグ
ルミ。皆さんもよくご存知のクルミの実のなる木。「食べられる
実のなる木」でお皿をつくる、というのは僕的にはストンと腑に
落ちるというか、何かしらの説得力みたいなものを感じてしまう。
コンスタントに使い続けているということは、コンスタントに買
い続けているということで、移住してきて以来、岡山市内の広葉
樹を扱う材木屋さんにちょこちょこと通い続けています。昨年末
に知り合いの紹介で廃業する木工屋さんからウォルナットの材を
まとめて分けてもらった関係で、少しご無沙汰ぶりにお店に連絡
してみると、開口一番「クルミがないんですよ」と仰る。取り敢
えず行って話しを聞いてみると「新築の内装と造作一式にクルミ
を使いたい」という理由でとある工務店さんが在庫分まとめて買
っていかれたのだそう。マジっすか?残っているのは薄板数枚…。まだ乾燥が終わっていないクルミは積んであるものの、使えるよ
うになるのは今年の初夏頃。アカンがな。間に合わへんがな。思
わず関西弁がこぼれます。取り敢えず必要なチェリーとナラを少
しだけ買ってお店を後にする。それが先月末、ルーターが壊れる
前日の話し。そう考えると立て続けに困ったことが起こったこと
になる。とはいえ、材についてはそこまで深刻には考えていなか
ったのですが。他にも目星がつかない訳でもない。ちょっと調べ
て明日から電話してみようと、ホント軽〜く考えていたのでした。

続く…。











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散り際の美学、的な…
以前にも取り上げたように記憶しているのですが、子ども達から
の「お下がり鉛筆」の話し。その小さな手にすらおえなくなった
鉛筆は、作業場へと運ばれてきます。そこで父ちゃんがゴソゴソ
と細工して限界まで使い切る。貧乏ったらしい話しかも知れませ
んが、そもそも裕福な暮らし振りではないので当然と言えば当然
のこと。限界までボロボロになったジーパンの儚さに似た、ある
種の美しさすら感じてしまいます。あくまで僕の感覚なのですが。
ものを大切にする感覚はとても大切な感性。「ものづくり」を生
業にしている自分が言うのも何なのですが、世の中にはものが溢
れ過ぎている。と言うか有り余っている。スクラップ&ビルドの
発想は、すでに破綻しているようにも感じる。せめて自分自身の
存在価値の在り方として、最後の最後まで使い切ってもらえるよ
うな道具類をつくれればと、切に願う。なるべくなら流行りに巻
き込まれず、消費の対象にもならないように。10年先も変わらず
使えるかどうか。自分の「もの選び」の基準を、自分の「仕事」
にも当てはめていきたい。最後の最後まで使い切ってもらえるよ
うな道具は、おしなべて美しい。そんな気がしてならないのです。












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厳冬
本当に、寒い日が続いていますね。福井の大雪も気になりますが
草津白根山の噴火も台湾の地震も、自然相手とはいえ、人間や学
問の無力さを感じずにはいられません。災害に見舞われた方々が、
一日でも早く日常生活を取り戻されることを、願って止みません。
今はすっかり解けてしまったのですが、数日前の我家の風景。そ
れなりに楽しくはあるのですが、色々と大変です。連日トイレの
水は凍り、裏庭の隅にある散水栓が破裂して、噴水状態になって
いたのに数日間気付かず、発見した時は「氷柱のアート作品?」
みたいなのが立派に出来上がっていました。普段の水道料金から
3万円!上乗せの検針に、水道局から確認のため職員さんが回っ
て来られました。聞けば同じようなお宅が多数あるそう。取り敢
えずの応急処置に駆けつけてくれた設備屋さんも忙しそうです。
そして一昨日は僕たちの住む集落で火事発生。消防団の消防車で
出動です。野焼きからの延焼で、人家からは距離があったとはい
え、風も強く枯れ草の時期の野焼きはとても危険。大事には至ら
なかったのが不幸中の幸いですが、おおよそ半日仕事ができなか
ったり…。日常生活に支障をきたすほどの寒さやアクシデントが
続き、思うように仕事が進まない日々ですが、「受け入れる」以
外の選択肢がないのが自然相手の生活であり、里山暮らしでもあ
る。勿論対策も重要ですが、なるべくなら広い心で笑って済ませ
られるくらいで在りたいものです。波乱含みな2018年序盤で
すが、穏やかな一年になりますように。…もう2月なのですが…。












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データ
もともとマメな方ではなかったのですが、ここ最近めっきり写真
を撮らなくなってしまった。すっかりスマホで…という話しでも
なく(そもそもガラケー使い)「写真を撮る」という行為自体が
少々野暮な気がしてどうにも前向きになれない。初めて自分のカ
メラを手に入れたのは小学校の高学年くらい。父にもらったコダ
ックのポケットカメラはベージュのボディーでなんとmade in U
SA!110(ワンテン)というマイナーなフィルムを使う代物。勿
論単焦点でマニュアル操作は何一つできず、当時没頭していたラ
ジコンの写真を撮ろうにもブレにブレまくって24枚中1〜2枚
ピントが合ってれば嬉しくてしょうがなかった。次にフィルムを
買えるのは、現像に出せるはいつになるのやら憂鬱になりながら。時々自分の時代遅れ感が残念だとも思う。カメラ、というか、写
真そのものの概念がすっかり変わってしまった現代。それは例え
ば音楽だとか、書籍にもいえることなのだけれど、手触りという
か質量みたいなものを感じられないそれらは僕にとってはやっぱ
りデータでしかなく、それはやはりデータ以上の何ものでもない
と感じてしまうのです。ダウンロードするよりはCDを買いたいし、
電子書籍よりは紙の本を手に取りたい。ものが増える一方かも知
れないけれど、自分の選んだものに囲まれた生活はとても豊だと
も思う。効率化やリスク低減という面ではデータには敵わないこ
とは重々承知しているし、恐らくは今後の主流はデータに取って
代わられてしまうのだろうことも理解している。でも僕はやっぱ
り紙の本が存在する限り、CDが発売される限り、欲しいと思った
ものは質量を感じられる方を選ぶと思う。写真もそう。データは
プリントアウトして初めて、写真になるのだ。目に見えるだけじ
ゃなく、聴こえるだけじゃなく、質量のあるものには多少不便で
も、きっとそれ以上の情報が隠れている。オッサン的にはそんな
気がしてならないのです。モヤモヤが晴れて、何にも考えずに写
真を撮れるようになれる日がくることを願って、今日も仕事です。












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7年目
寒いですね。今朝は飛騨を思い起こすような冷え込みでした。全
国的にも強い寒波が列島に押し寄せているとのこと。皆様お住ま
いの地に影響が出ないことを願っております。今シーズン初!ト
イレが凍って水が流れませんでした(笑)。あるある、ですよね。先日、岡山に移住してきて丸6年を迎えました。あれよあれよと
いう間に、7年目突入です。今年カンタは6年生に、ハルコは2
年生になります。学年という区切りで成長を実感できる子ども達
とは違い、僕や嫁さんは何というかズルズル過ごしてきたような
気がしないでもない。勿論、それぞれしっかりコツコツと積み重
ねてきた仕事や暮らしがあるのですが。とは言え、ルーティーン
に縛られ過ぎないのが自営の良いところ。一年毎の変化を自分た
ちなりに楽しみながら、面白可笑しく暮らすのが理想なのです。

とんでもなく寒い朝に、そんなこと考えながらトイレでストーブ
を焚いています(笑)。素敵な一年になりますようね。













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2018 第三章
2018年 明けましておめでとうございます。

小雨降る大晦日を越え、迎えた元旦は霧に包まれつつも

明るい日差しに包まれた朝です。

子ども達と一緒につくった注連縄で

玄関と作業場をお飾りする(30日に飾る)。

良い一年にならない訳がないよね。


Semi-Acoにとっての2018年は、「第三章」と位置づけています。

何章までまで続く物語なのかは正直分かりかねますが、

主人公は僕たち家族4人です。

今年はクラフトフェアーにも出展したいな。

勿論、その際は正面突破で。

あれやこれやと豊富を抱きつつ、

本年もどうぞよろしくお願い致します。

日本全国、色々な場所でお会いできるのを楽しみにしています。


Semi-Aco 加賀雅之











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2017大晦日に
今年も早かった。43になってようやく「不惑」
という言葉の意味というか、輪郭のようなものが
おぼろげながら掴めてきたような気がします。そ
んな気がするだけなのですが(苦笑)。今年も色
々な場所で展示をさせて頂けたこと、色々なとこ
ろで当方製品を手に取って頂けたこと、心から感
謝致しております。そして手に取って頂けた品が、
日々の暮らしにほんのわずかな温かさや緩やかさ
をもたらしてくれればと、心から願っております。今年はこれまでの我武者羅な勢いをそのままに、
ゼンマイが切れるまで走り続けたような、そんな
一年でした。いわば、アウトプットの一年。でも
決してインプットできていなかったかといえばさ
にあらず。ここ最近繰り返していますが、自分の
中に蓄積してきたものをカタチにする余裕を持て
なかった一年でした。来年は(既に進めつつあり
ますが)新しい製品をどんどん展開したい。これ
まで手を出せずにいたカタチにも挑戦したい。ま
だ試作にすら掛かれていないものにも、不思議と
確信を持てている。これを「不惑」と解釈しても
良いのではないか?と考えたりしているのです。

我家としては珍しい家族写真はハルコ嬢の七五三
での一葉。どうにもカジュアルですが、とても我
家らしい集合写真だと気に入っています。こんな
小さなチームで、家内制手工業を営んでおります。
2017年の御礼と共に、来年も引き続きよろし
くお願い申し上げます。皆様、どうぞ良いお年を。











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撚る(よる)
縄を撚る。綯う(なう)とも言う。脱穀を終えた藁を材に、生活
に欠かせない縄を撚る。かつてはその縄を編んで筵(むしろ)を
拵えたそう。でも今回つくらせてもらったのは注連縄(しめなわ
)の方。毎年つくらせてもらっている自宅用の正月飾りとは別に、
部落でお祭りしている荒神様のお飾り用として、3mほどの長い
注連縄をつくるべく、いつもお世話になっているのご近所さんに
今年もご教示いただく。実は僕、初めての参加で緊張しています。先ずは藁を柔らかくして撚りやすくするために杵で叩く。見よう
見まねでカンパルも参加。下拵えというか、こういった一手間が
何事に於いても大切なのだと感じる瞬間。日常に在る学びですね。早速撚りの工程に。敷いているのは同じく藁でつくった筵。先生、
当然のように靴下を脱いでの作業です!要領を得ない僕を後目に
淡々と撚り進めるカンタ(11)。彼にとっては毎年のことなの
で慣れたもんです。カンタにお手本を見せてもらい、コツを聞い
てようやくそれらしく藁が絡み合うようになってきました。先生
の作業の早いこと早いこと。あっという間に数種類の注連飾りが
完成。もう一個つくりたい!と我が侭を言うハルコのお陰で必要
以上の数の注連縄が完成してしまいましたがそれもご愛嬌。完成
した注連飾りは2018年の年明けにご紹介できればと思います。












 
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師走も半ば
今年も残り半月…というか、後半に差し掛かりましたね。40歳
を過ぎて、更なる年月の過ぎ行く早さを感じる今日この頃です。
今年は寒くなるのが早かった気がします。急激に冷え込んだ印象
で、その分ダメージが大きかった。朝表に出るのは勇気がいるけ
れど、真っ白に霜が降りた景色はやはりキレイで。冬の朝日の何
とも言えない「白っぽい光」に、やっぱり上手に写真に収めるこ
とはできないけれど、ハッと立ち止まってしまうほど惹かれてし
まいます。この感覚を…自分の目に見えるもの、肌で感じられる
ものを頼りに生きてゆきたい。切り取れない景色を、加工できな
い感覚を信じてゆきたい。イヤでも覚める目をこすりながらそん
なことを考える師走の朝。週末からは子ども達、冬休み突入です。












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